仕事は母ちゃん

どーってことない脳内と日常の垂れ流しです

朝ドラ「べっぴんさん」に見る思春期の子供とその親

本日は昼から眼鏡屋さんへ三男と行ってきたさっこさんですこんにちは。実は三男、木曜日に眼鏡を道路に落としてフレームが歪んでしまいまして。がたついたままではちゃんと見えないので直しに行ってきたというわけです。まあレンズが割れなくて良かった。出費が痛いもんな…。

さて、その三男と同じ高校1年生のさくらと健太郎、二人よりひとつ年上の龍一が登場してるのが朝ドラ「べっぴんさん」です。さくらはヒロインすみれ(ファミリア創業者の坂野惇子がモデル)の一人娘で、ただいま絶賛反抗期中。家を飛び出してすみれの姉であるゆりの家で居候しております。詳しくは公式サイトを見てね。

その反抗期さくらのことをここんとこずっと取りあげておりまして「もういい加減飽きたから終わらせて」とおっしゃる視聴者も多いんですが、同じ年頃の子供を持つ母親としては興味深く拝見させていただいております。その話を語る前に3人のことをざっと書き出してみます。

さくら(坂東家)の場合

さくらは両親(すみれと紀夫)と女中の喜代との4人暮らし。大人しく成績も申し分なさそう。両親はさくらが幼い頃から共働きで、さくらの世話や家事一切は喜代が取り仕切ってます。そんな恵まれた家庭で育ったさくらですが、幼い頃から自分の気持ちを口にすることがあまりありません。幼い頃は靴のサイズが小さくなって足が痛いのに言い出せなかったし。一度祖父である五十八の実家で出されたぜんざいを食べて「喜代さんの作ったぜんざいのほうが美味しい」と言ったことがありますが、すみれにこっぴどく叱られます。それもトラウマになってるのかな。

健太郎(村田家)の場合

健太郎は両親(君枝と昭一)と祖母(琴子)との4人暮らし。学業優秀な優等生で、イケメンマダムキラー。両親が共働きなのはさくらと同じ。健太郎の世話は祖母の琴子が大半を担ってます。自宅の一部が母親の勤務する会社、キアリスの縫製工場だったこともあり、多くの女性達が働く姿を見ながら育ちました。4人暮らしだけど日中は賑やかな家庭です。さくらに気があるようで、さくらがふらふらと出歩くと心配してついていってます。

龍一(小澤家)の場合

龍一は両親(良子と勝二)との3人暮らし。同じく両親は共働きです。年下の二人と違ってかなり奔放であちこち自由にほっつき歩いてますが、根は優しくて気を使える子です。恐らく核家族なこともあって他の家庭より父親と関わることが多かったのでしょう、勝二が龍一を叱るシーンがありますが、突き放したような叱り方ではないですね。どちらかというと呆れながらも「しょうがないやつだなあ」というようなあたたかい目線を感じます。龍一もそんな家庭環境に不満はなさそう。

とまあこんな三人ですが、さくらが一番親との関わりが薄いように思います。龍一は別格として、健太郎も母親が日中も仕事とは言え在宅してることがある。さくらと言えば母親のすみれは一点集中型で一度仕事にのめり込むと家庭のことなど目に入らなくなってしまうので家族揃って食事することもあまりないようです。以前にも書いたけど、親子のタイムスケジュールがバラバラになると食事のときぐらいしか話す機会ってなくなるんですよね。三人の中で一番親との接点が少ないさくらなのに、食事という絶好の機会すらなかなか共有できずに育ったことになります。

まあそれは多少仕方がないところがあるんですが、すみれも紀夫もさくらが問題を起こさない良い子なので、それに安心しきってあまり構わなかったところがある。それはすみれの今までの発言からも見てとれます。「良い子だから安心して仕事に専念できる」みたいなことを言ってますからね。

子供って生まれたときはまっさらな状態ですが、大きくなるに従っていろんなことを吸収していきます。その吸収したことを糧にして大人になっていくんですよね。でもさくらの両親は良い子のさくらに手をかけてないので、子供が吸収できるようなことを与えてこなかったのでは、と推測します。勿論裕福な家庭ですから生活には不自由してませんしあの時代に高校に進学できたりと大変恵まれてますが、環境が恵まれてるだけでは大人になれないんですよね。自分で自分の将来を考える力を身につけて自分で自分が進む道を見つける。そのための力を与えてない。

健太郎は女性達が働く姿をずっと見て育ってるし、龍一は両親が苦労して自分を育ててくれた姿を見ているでしょう。でもさくらにはそういう芯になるものがないんですよね。学業優秀であったとしても、これでは宝の持ち腐れです。自ら外の世界に飛びだし、親元にとどまるだけでは接することがなかったであろう人々と積極的に交流している龍一のほうがその点では一番自分というものをしっかり持ってます。親は子供が外に飛び出すために必要な芯を与える必要がある。

とは言え、さくらも親元を飛び出して見えてくるものもあるでしょう。彼らの母親達は百貨店の展示テーマとして「女の一生」を取りあげました。母親達だけでなく、さくらの「女の一生」をどう描くか、これから楽しみにしてます。