仕事は母ちゃん

どーってことない脳内と日常の垂れ流しです

「イクメン」という言葉が苦手な理由を考えてみた

朝っぱらから夫が里芋の煮っ転がしをカレーにこっそり入れるという事件が勃発して「またかこいつはっ!」とキレてたさっこさんですこんにちは。夫、「これ食べたくない」と思ったら息子のお皿にこっそり移したり(主に被害者は長男)、鍋に戻したりするんですよ。もう里芋の煮っ転がしを作った鍋は洗った後だったので、余ってたカレーに投入したらしい。普通にラップして置いとくって選択肢はないのかっ!ったくもう…これだから親父ってやつは…。と思ったんですが、どうやら世の中にはカレーに里芋を入れる人もいるらしい。マジ!?私は無理…なんかしつこくならないか…。さっぱりしたカレーが好きなんだよ里芋みたいにもたれそうなのは勘弁な。

さて、今日は「イクメン」という言葉の話題です。私、どうにもこの「イクメン」という言葉が苦手なのです。いや、自ら「イクメン」と名乗ってる人にどうこう言うつもりはないんです。ただ、「イクメン」という言葉の取りあげ方にもやもやするんですよね。

先月、こんな記事が挙がってたんですが。

「イクメン第2章」始まる 妻のよき理解者となれ :日本経済新聞

まー思い切った見出しですこと。「妻のよき理解者となれ」ってなんだよそれイクメンじゃなくてただの良き夫じゃないか!なーんてツッコミながら本文を読んでみたんですが…。内容は真っ当なんだと思う。真っ当なんだと…。でもなんだろう、このもやもやする気持ちは。ああそうだ、長男を出産した頃に育児雑誌を読んでいるような気持ちなんだと思い当たりました。

そこにはきれいに片付けられた部屋、整然と置かれたおもちゃ、品数豊富な離乳食、育児疲れなんてなさそうな母親達が並んでいて「なにこれどこの世界の話?」と思ってしまいました。なんか絵に描いた餅を見せられてるような、そんな気持ち。こうできたらいいな、とは思うけど「無理だよ私には…」と落ちこんでしまう。恐らく多くの父親達も、この記事に書いてあるようなことをやろうと努力してると思うんですよ。でも勤務時間が長かったりしてできない父親達もいるんじゃなかろうか。そういう父親達にとって、こんな絵に描いた餅なんて見せられてもどうしようもないんじゃないでしょうか。

もうひとつ、こんな記事もありました。

家事中に救急車で運ばれ…男性が語るイクメンの今 〈AERA〉|dot.ドット 朝日新聞出版

父親同士の対談ってそうないので読んでみて愕然としました。

青野:マジですか!私はまさにスーパーマンを目指していて、妻より自分のほうが子どもに好かれているという自負がある。睡眠時間を削って働きながら子育てすることに、変なエクスタシーを感じながらやっていますよ。

家事中に救急車で運ばれ…男性が語るイクメンの今 〈AERA〉|dot.ドット 朝日新聞出版

おいおい…ここまでしないとイクメンと名乗れないのか?と、どん引きしてしまいました。ペース配分間違えてるよ絶対。40代50代の突然死を何度か見てきた私からすると「自分はいいかもしれないけど、無理して突然倒れたら家族も職場も迷惑だぞ」と思ってしまいました。どうしてもそうしないと家庭が回らないのならともかく、自己満足っぽいにおいがするし。子供はあなたの欲求を満たすための道具じゃないんだぞ!…とまあ目につく記事に好印象を持てるものがあまりないんですよね。

それと気になるのは父親達が育児を語るとき、おむつを替えるだとか、離乳食を作るだとか、「子供のお世話」の部分に話題が集中してる気がするんですよね。家庭の中で子供がすごしやすい環境を作ることには熱心だけど、ただそれだけっていうか。

何度か語ってますが、夫は「どんなことで子供がお世話になるかわからないから」とPTA活動への参加は勿論のこと、ご近所付き合いも欠かさないし、息子達が大きくなって単独行動が目立つようになってからは息子達と同じ学校に通う子供を持つ父親達と情報交換して、息子達が語らない行動も把握しようとしてます。夫は息子達が幼い頃、おむつ替えもあまりしなかったし離乳食も滅多に作らなかったけど、もっともっと先を見てきちんと環境を整えてくれてたんですよね。だから私も不満がなかった。何も子供のお世話だけが子供と関わることじゃないのです。

「子供は社会で育てるもの」という言葉をちょくちょく耳にしますが、もしそうしたいのであれば親である私達自身が社会に積極的に関わっていかなきゃならないんじゃないかなあと。そこら辺の話題はあまり目にしないのが気になります。ミクロの視点ばかりじゃなく、こういうマクロな視点で子供のことを考えている父親ってどれぐらいいるのやら。まあこれは父親に限らず、母親もなんですが。

なんかぐだぐだ書き連ねてしまいましたが、結局「妻の気持ちを汲んであげて子供のお世話もマメにする優しい父親」というキラキラした父親像の押し付けを「イクメン」という言葉に感じて苦手なだけなのかもしれません。これ、母親達がずっと嫌がってたことじゃないのか。それを父親達に押しつけてどうするんだ!と思っちゃうんですよね。

今から一昔ぐらい前になるのかな、「プチタンファン」という育児雑誌があって、ここには母親達のどろどろした気持ちがたくさん綴られていました。それ読んでホッとしたというか。いつだって笑顔の母親でいたいけど、そうはできないこともあるし家族に不満を持つこともある。でもそのどろどろを人前で語ってしまうと「ひどい親」となってしまう。そんな母親達の気持ちの吹きだまりみたいなのが、この「プチタンファン」という育児雑誌だったと思います。父親達にも雑誌でなくてもいいんだけど、こういうどろどろを素直に吐き出しても叩かれないところができたら、前向きに子供と、家族と関わっていこうと思える人が増えるんじゃないかな…なんて考えてます。