仕事は母ちゃん

どーってことない脳内と日常の垂れ流しです

ぼくは抱っこしてもらったことがない

今日はいよいよ次男の私立高受験の日。お弁当にトンカツ入れたよ!験担ぎというより肉好きなので入れただけ、というのが正しいですが。まあ頑張れよと次男を送り出したさっこさんですこんにちは。

そんな次男が生まれたのは長男が1歳7ヶ月のときでした。つまり長男は物心つくかつかないかの頃にお兄ちゃんになったんですよね。そして4歳になってすぐ三男が誕生して弟が二人に。今日はそんな幼いうちにお兄ちゃんになった長男にまつわる苦いお話です。

あれは長男小1、次男幼稚園年中、三男2歳10ヶ月だった夏休み。子供達三人を連れて役所に出かけたことがありました。窓口で手続きをして待ってる間に三男が愚図ったので抱っこしてなだめていると、長男がぽつんと言いました。

 

「ぼくは抱っこしてもらったことがない」

 

たまたまそれを横で聞いていた年配の女性が「まだお母さんに甘えたい年なんやなあ」とニコニコしながら長男に話しかけましたが、私は心がずきんと痛みました。

確かに長男が三男と同じぐらいだった頃も、それ以降も、長男を抱っこした記憶はあまりなかったのです。勿論長男が赤ちゃんの頃は起きてる時間の半分以上抱っこしてたんじゃないか…というぐらい抱っこばかりしていましたが、まあ赤ちゃんの頃の記憶なんて残ってないですよね。弟がいたから抱っこできなかった…というのは親の都合で、子供には関係ない話です。

できるだけ兄弟がいるから…というのを言い訳にしたくなかったので、出産退院直後から幼稚園の送迎は私がやってきたし幼稚園の行事も休まずに頑張ってきたつもりでいたけど、腕は二本しかないから抱っこしても二人が限界。大きくなってくると二人抱っこも無理です。無理だけど…。「次男と三男の残念な関係」で書いたように次男は構って欲しくて無茶ぶりを発揮する子でした。しかし長男は私の姿が見えなくなると泣くような子ではあったけど積極的に自己主張する子ではなかったので、次男と比べると構ってやる頻度が少なかったのは確かでした。

 

長男、本当は我慢してたんだ…。

 

いや、兄弟が何人いようが、まだ幼いんだから構って欲しいのは当たり前ですよね。そんな当たり前のことに気づかず、無意識のうちに「お兄ちゃんだから」と長男に甘えてたんじゃないか。長男に申し訳ないのと自分の情けなさに涙が出そうになりました。

しかし後悔しても時は巻き戻せない。抱っこしてもらいたがっていた長男を抱っこしてあげることはもうできない。できないんですよ。子供のためにと頑張ってきたつもりだったけど、本当は子供なんて見てなかったんじゃないのか。頑張るという自己満足に浸ってただけなんじゃないのか。ただの親のエゴ。

親の頑張りなんて子供にとってはどうでもいいことで、親が自分とちゃんと向き合って自分の気持ちを汲み取ってくれることを望んでる。自分だってそうだったじゃないか。だから親に感謝をしなさい、という言葉に反発していたのに。それなのに自分が親の立場になると、子供の気持ちより自分の気持ちを優先していたのではないか。

エゴのない人間なんていないけど、少なくともそのエゴの部分を子供に「仕方ないなあ」と納得してもらう努力を怠ってたから、長男は「抱っこしてもらったことがない」という言葉を口にした、そう思いました。

あれからもう10年の歳月が流れましたが、今でも子供達にきちんと向き合えているかどうか…自信はありません。自信は無いけど、子供達が自分の気持ちを伝えられるような、そして子供に自分の気持ちを伝えられるような親であろうと自分自身に言い聞かせてます。