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仕事は母ちゃん

どーってことない脳内と日常の垂れ流しです

妊娠・出産・育児という地獄

年が明けてからこっち、のんべんだらりんと過ごしてるので徐々に体重が増えつつあるさっこさんですこんにちは。いやー、喜ばしい限りです。まあこれを維持しなくちゃどうしようもないのですが。

さて、昨日こんなエントリーをブクマしたんですが。

少子化問題のために恋愛や結婚を推奨するのはおかしい

この中で

でも、日本は人口多すぎるから減った方が良いとは言え、今の速度で減り続けるとちょっとツライので、少子化はどうにかしないといけない。ではどうするか?

それは同じ人がたくさん産むことしかないと思う。1カップルあたり4人ぐらい産めば、独身者が2~3倍に増えてもどうってことない。

3人以上産んだ家庭には大幅減税するとか、そういう方向の政策にした方が良いと思う。

と書かれてました。

私は4人産んでるんですけど、正直言って減税と引き替えにするには3人以上産むって全然割りに合わないと思います。

生き物を自分のお腹の中で飼う苦痛

妊娠期間は40週0日と言われていますが、受精卵が着床し、妊娠が成立するのは妊娠3週目ぐらいなので、妊娠が成立してから出産までは約260日ぐらい…ということになります。その間、自分のお腹の中で胎児という生き物を飼うのです。

この生き物がやってくると、最初におとずれるのがつわりです。人によって症状の軽い重いはありますが、妊娠によって体は変化するので慣れるまではきついです。場合によっては入院しなければなりません。

また、胎盤を通じて栄養分を吸収して大きくなるので、ほとんど寄生虫みたいな存在です。大きくなってくると今度は動き回って睡眠を阻害します。体が生き物を飼ってる分重くなるので、当然動きにも制限が出ます。疲れやすくなるし、やたら眠い。酒タバコは勿論のこと、医師から食事制限されることも出てきます。足はむくみ、今まで履いていた靴が履けなくなることもあります。切迫流産、切迫早産と診断されて長期間入院を強いられる場合もあります。

要するに、妊娠するってことは卵になることなんですよ。中身である胎児が一番大事で、自分はその胎児のために過ごす。何があっても胎児最優先。でも卵と違って自分には意思があるわけで、その生活は窮屈でつらいものです。そう言えば妊娠がきっかけになって徐々に壊れていく女性を描いた小説がありましたね。

おしまいの日 (中公文庫)

おしまいの日 (中公文庫)

 

これ、独身の頃読んだときはただ気持ち悪くて怖いだけの話だったけど、出産を経験した今読むとものすごくリアリティがあって「そうなんだよ!そんな感じなんだよ!」と共感してしまいます。妊婦の気持ちが知りたいなら、是非読んでもらいたい小説です。

出産は命と引き替え

昔より医療が発達したとは言え、出産は生身の人間が行わなければならなくて、それは常に死と隣り合わせです。母体も、胎児も。出産のエピソードはネットでもリアルでも色々読んだり聞いたりしましたが、「私だったら無理」と思うようなものもあります。無理でも何でも産まなきゃならないんですけどね。最近読んだ話だとこういうのがあります。読んでるだけで体力消耗しそうですよ。

出産なめてた - 高齢出産でズタボロになってぶっ倒れたの巻 | マイナビニュース

「高齢出産だからだろ」と思ってる人は甘いです。はっきり言って体鍛えて食事にも気を使ってる人が安産とは限らないのが出産なんですよ。いざ出産を迎えないとどうなるかわからない、出たとこ勝負。それが出産です。

産んだら寝られない・どこへ行くにも一緒

どうにか出産すると、24時間体勢の育児がスタートします。低月齢児はまとまった睡眠を取らず、数時間おきに起きてはお腹が空いたと泣きます。まだ胃腸ができあがってないので、一度にたくさん飲んでおく、ということができないんですね。夜中に最低1度は起きて授乳とおむつ替えと寝かしつけをすることになります。そんな状況なのに、体が妊娠前の状態に戻るまでおよそ1年かかると言われてます。それぐらい妊娠出産は体に負担がかかっている、という証拠でもありますが。中には体調を崩したまま、なかなか回復しない人もいます。

少し大きくなってくると、今度は夜泣きをする子が出てきます。授乳してもおむつを替えても全然寝ない。寝不足になってイライラする日が続きます。人間、寝ないとまともに思考できなくなるので、本当にきついですよ。もし夫が交代で寝かしつけをしてくれなかったら育児ノイローゼになってたかもしれません。布団に寝かせたらそのままこてんと寝てくれるようになるまでは、夜中に一度も起きずに寝ることが夢でした。

また、実家に頼れないと、どこへ行くにも子供を連れて出かけなくてはなりません。乳児の頃はおむつや着替え、ミルクの場合はミルクも持ってのお出かけとなるので荷物が多くなります。子供がいると行きたいところに気軽に行くこともできません。幼児になると自己主張し出すので、ますます大変になります。買い物に行けば店内で走ろうとする、品定めしてる隙に姿が見えなくなって探し回る羽目になる…。まだ子供が1人ならいいですが、3人も4人も抱えていたら大変ですよ。こちらは身一つですからね。

上の3人が小さい頃は、三男をおんぶ、次男を抱っこ、長男の手を引きながらショッピングカート押して買い物してました。次男は大人しくカートに座らせると抱っこ抱っことうるさい子だったので…。今思い返してもよく体持ったなあと思います。

育児支援があればもっと産む?

じゃあ育児にかかる費用が無償になって、育児支援も手厚く受けられるようになれば産むか?と言えばそんな単純な問題じゃないです。

小さい頃だけの話だとそれだけで助かるでしょうけど、育児は子供が独立するまで続きます。大きくなると親の知らないところで親の知らない人と接する機会がぐーんと増え、その影響で悪いことに手を染めることもあります。知人の話ですが、子供が警察のご厄介になるようなことをしでかしてしまい、土下座したことがあるんですよね。

自分のことならともかく、完全に制御できない子供のやることなすこと、全て責任を持つ覚悟があるか。こればかりはどんなに支援が充実しても逃れられるものではありません。どんなに慎重に育てたところで、何の問題も起こさないとは限らないし、いじめのように子供に降ってかかる厄災も振り払わなければならない。子供の人数が増えれば増えるほど、責任も増していきます。むしろ支援が充実すればするほど、失敗は許されないと追いつめられるかもしれません。自分のことだけでいっぱいいっぱいだと、こんなことやってられませんよ。

では何故産んだの?

そんなに大変なのに何故4人も産んだのって話ですが。それは「この人なら真摯に子供と向き合ってくれる、子供を任せても安心できる」という絶対的な信頼を夫に寄せているからです。それがなければ、お金に不自由しなくて外部サービスを頼って育児できるとしても、子供を産む気にはならなかったでしょうね。元々、私は子供苦手なので。夫が夫でなければ結婚しても子供を産むことはなかったでしょう。

つまりどんなに育児支援が充実しても、結局は子育ての苦楽を誰かと(多くの場合配偶者になるんでしょうけど)分かち合えるかどうか、そこに帰結すると思うんです。それができないと、子供をがんじがらめにして個性を潰す最悪の親になるかもしれません。そんな親になるのはごめんですよ。できれば楽しい家庭にしたいですからね。暗い家庭になるぐらいだったら産まないほうがマシです。命と引き替えとなると尚更。

追記

こちらのエントリーも合わせて読んでいただけるとありがたいです。

この世に生まれるのは本当に「おめでたいこと」なんだろうか - よもちかブログ

「前向きに考える」ことと「都合の悪いものから目をそらす」ことの違い - よもちかブログ

「親のおかげ」と「親のせい」 - よもちかブログ

本当に産んで良かったのか、という答えはまだ出ていませんが(その答えが出るのはおそらく自分が死ぬときでしょう)私は生まれてきて今は良かったと思ってます。子供時代はつらく思い出したくないことばかりでしたが、少なくとも今は自分に感謝してくれる人がいる。それだけで生まれた価値はあったと思います。